活動レポート
2014年8月
2014年8月22日
福島第一原子力発電所を視察しました。
福島第一原子力発電所を視察させて頂きました。
いちボランティア団体に過分な対応を頂きました。
民間団体として初の視察だったと思います。
本日のスケジュールは12時~12時30分までJヴィレッジ内での資料による発電所内の取り組みの説明
バスで6号線を北上し、13時10分ごろ15時ごろまで、バス内より発電所構内の施設および説明
内容
1.免震棟内緊急対応室内の視察
2.多各種除去設備(ALPS「アルプス」)視察説明
3.汚染水貯蔵タンク視察説明
4.4号機前での燃料取り出し建屋の説明、凍土壁施設の説明、地下水バイパスの説明
5.5,6号機高圧鉄塔倒壊現場視察
6.建設中の大型休憩所視察
私は1999年~2008年まで勤務していた場所です。
当時(震災前)の風景を思いだしながらの視察をさせて頂きました。
皆さんは大変驚くと思いますが、視察中バス内ではありますが防護服を着る必要も防護マスクをする必要もありません。
市販のマスクと布手袋にて十分汚染のない環境が出来上がっていました。
原子炉建屋から直線で数百メートルしか離れていない、正門入り口ではマスクも手袋も必要ないほど、汚染も線量も下がっています。
数百人の作業員の方々は現場作業を終え、まるでどこにでもある建設現場の作業員の方のように、休まれていました。
これは屋外でのことです。
防護服を来た作業は過酷そのものですが、それ以外の労働環境は私たちが想像するのを遥かに超えた改善が見られています。
この状況に大きな安心感を抱いたのは正直な感想です。
4号機前でのバス社内は50マイクロほどでした。
一般の方の感覚からすれば「とんでもない高さだ!」と思われますが
原子力発電所で震災前より働いていた私の感覚ですと、爆発を起こした原子炉建屋の前とは思えぬほど低いです。
ちなみに私が震災前に働いていた現場「原子力設備の建屋内」では100マイクロほどの現場はざらにありました。
原子力作業としては、特段高いエリアでは決してありません。
古巣ですので知り合いの社員の方、作業員の方にお会いしました。
なんともいえぬ感情の中、お会いできたことに双方嬉しさは正直隠せませんでした。
とても1回の投稿では書ききれぬほどの多くの実情を学びました。
写真については、ただいま協議中です。
ノートで複数投稿していきたいと思います。
現場を生で体感し真実を知り、そしてそれを正しく伝えることの重要性
大変濃密な一日を過ごさせていただきました。
こちらの模様はPICK UPでまとめて報告します。
2014年8月18日
福島市 赤十字血液センターにて講演をさせていただきました。
福島県赤十字血液センターに来ています。
日本赤十字社様からのご依頼を受け
「わかりやすいプロジェクト国会事故調編」に参加されている高校生の皆さんへ、講義をさせていただきます。
今日は
赤十字社の方から医療現場から見た原発事故
行政からみた原発事故(浪江町役場)
原発作業員の方々の事故当時および現在の状況(AFW)
開沼博さん(福島大学)から福島学の講義
を行います。
それぞれで学んだことを赤十字社国際会議で発表されます。
私も当時現在の原発で働く方については詳しいのですが、事故当時の町の状況や医療現場のお話は伝聞でしか知りません。
私も末席で拝聴させていただいております。
2014年8月7日
福島第一原子力発電所に視察に入ります。
AFWが福島原発で働く方々の生活環境問題を専門に扱うのは、一次情報として得ることが出来、問題点を浮き彫りし改善を促すことが出来るからです。
ですが講演の場では福島第一構内の状態について知りたい方が多いです。
私もある程度、東京電力の開示情報を見れば、元の職場としての経験、知識により理解できますが、震災から4年目を迎えるとさすがに分からないことも出てきます。
同僚、知人から情報を得て補完していますが、これは二次情報になります。
福島第一に視察に入れないか
これは一民間団体にとってとても大きな壁でした。
この度、8月22日に視察に入れることになりました。
これまでの活動が東京電力にとっても問題はないことの表れと思っています。
この目でしっかりと現状について焼き付けてこようと思います。
立場を変え、元同僚達、お世話になった協力企業の方に会うのは言い表せない気持ちでいます。
2014年8月5日
国際マンガ協会さんと共同企画書を広野町役場様へ提出しました。
国際マンガ協会さんと協議を重ね、双葉郡広野町にて自然循環型社会啓発モデル事業を行うべく、事業計画書を広野町様へお渡ししてきました
題して「ぐるぐるマンガ村」構想です。
1.マンガ、アニメを使って子供達を笑顔にします。
2.岐阜県愛西市で行われている、鳥山明先生が描いた自然循環型社会の啓発パンフレットを用い、自然の豊かさ、重要さを子供達へ伝えます。
3.バイオマス事業もセットにし、藻から燃料を取り出す、工場、施設を作ります。
4.マンガ協会のネットワークも使い、原発事故の被災地として、世界に発信されるのではなく、新しい取り組みや美しい町として発信できる場を作りあげます。
5.地元町民の方と一緒に作ります。
構想を説明にあがり、遠藤町長様に直談判して場を設けていただきました。
事業計画書について国際マンガ協会の皆さんと協議を重ねました。
実際に広野町にもお越しいただきました。
広野町様へのお願いは、町有地の賃貸と取り組みへの賛同です。
仕組み、資金調達、取り組みは全てこちら側で行います。
実現されれば、原発事故被災地にとってまったく新しい取り組みになります。
バイオマス事業も取り組むことで、世界的な発信も出来るもののと思います。
双葉郡は元々はとてものどかな田舎町です。
その田舎町のよさを見つめなおせば、自然循環型社会を切り口に対外的に打ち出せる強みがあります。
原発事故の避難地域は今後、解除に向かっていきます。
当然ながら広野町だけで終わらせるつもりはありません。
町の垣根を超え、郡の垣根を超え、みんなで楽しく有意義に使ってもらえる仕組みを目指しています。
マンガは何にでも使えるコンテンツです。
人を集めるちからもあります。
例えば、生産農家の方がキャラクターを使って販売できたらどうでしょう。
取り組みも楽しいし、販売にも貢献できますよね。
町のイベントにマンガ、アニメが使えたら、集客につながります。
その拠点が双葉郡にあれば、みんな使ってみたいと思いますよね。
夢から実現へ
大きな一歩を踏み出しました。
2014年8月2日
日本原子力学会誌 ATOMOΣ「アトモス」8月号に寄稿文が掲載されました。
日本原子力学会誌 ATOMOΣ「アトモス」8月号にAppreciate FUKUSHIMA Workers「アプリシエイト・フクシマ・ワーカーズ」吉川彰浩として寄稿させて頂きました。
著作権の事情もあり掲載文を載せることが出来ませんが、概要は「原発作業員の方々が置かれた環境により辞めていくこと」「その環境を自己で解決は出来ないこと」「原発事故の被災地域の復興の遅れと密接であること」「原子力産業に関わるものは、労働者がおかれている現状の回復について責任があること」を主張させていただきました。
アトモスは専門誌ゆえ、原子力産業に関わる企業、行政が目を通します。
現地で厳しい生活環境および労働環境に携わる方々の思いが少しでも伝わり、改善に向かえばと願っております。
今月号の巻頭は福島県双葉郡広野町町長 遠藤智様の~”幸せな帰町・復興”に向けて~が掲載されています。
他内容については、福島第一原発での取り組みに対する論文も多数掲載されています。