活動レポート
2014年2月
2014年2月25日
AFW会合と東京電力本社訪問他について
今日は私どもの団体の会合、東京電力本社訪問、TBS打ち合わせを行いました。
東京電力本社訪問は東京電力の労働組合とお話しをする為にお伺いしました。
正規の手続きをしアポを取れれば誰でも入れます。
目的は東電社員に私達の活動を紹介する事で外に応援する方々が沢山いる事を伝えて欲しいというお願いをする為です。
今後社内で伝える仕組みを検討してくれる運びになりました。
ついでではありますが、古巣の会社です。
各階を回り知り合いに挨拶をしてきました。
私が会社を辞めた事は彼らは知っており、目の前に私がいる事に大変驚いた様子でした。
会った一人一人に「元気か?」「遣り甲斐はあるか?」と聞きました
もれなく「元気が出ない」「遣り甲斐を感じない」「出来れば辞めたい」といった言葉を聞きました。
想像をしていましたが、辛い気持ちを抱えてしまいました。
彼らが原発事故に向き合い、力を発揮できる環境を作らないと前には進みません。人は心から動き始めるものです。
彼らを守ることの重要性を再認識しました。
その後TBSにて震災特番の打ち合わせを行いました。
当初からネックになっていた放送尺の問題でどの部分を切り捨て、どこを残すかの打ち合わせです。
こちらは作業員の方々が抱える発電所構外の問題を扱って欲しい為、私個人活動は削ってでも作業員の方々の想いが伝わる内容作りを依頼しました。
最後はAFWの会合です。
私以外は日中仕事を持っています。当然集合は夜になります。
20時集合の結局終わりは深夜4時になりました。
現地作業員と東電社員をどう守っていくのか?
ひろのオリーブむらをいかに支援していくのか?
活動資金をいかに確保するのか?
本当の復興とはなにか?
答えのない社会問題について話あっています。
3月以降のビジョンの大枠を決めてきました。
活動開始の頃に比べ、活動の幅も内容の質も上がってきたように感じています。
少しずつやりたい事が実現しています。
これに現地改善が行えるように繋げていきたいと思います。
2014年2月23日
オリーブの枝木由来の釉薬を作る為、枝木を灰にしました。
今日はひろのオリーブ村様よりお預かりした「オリーブの枝木」を「灰」にする作業を行っていました。
なんで灰にするかと言いますと、この灰で釉薬を作ります。
陶芸の世界に明るい方からアドバイスを頂きました。
この灰がどんな色を生み出すか、今から楽しみです。
いわき市に在住の作家さんからもご協力を頂けることにもなっています。
この灰はただの灰ではありません。育てた方々の想いがつまった灰です。
それが釉薬になり陶器に反映させることで、剪定で今まで捨てていた枝木が新たな息吹を生み出します。
写真にある枝木の量で、ボウル半部ほどの量しか取れません。
思いだけでなく、希少価値も大変高いと思っております。
オリーブ=オリーブ油といったイメージで終わらず、沢山のアイディアで作れる物をチャレンジしていきたいと思います。
このノウハウが「ひろのオリーブむら」さんが目指す、加工、販売に活かせると思っています。
2014年2月22日
KADOKAWA書店より発刊される「ストーリー3.11」の第2巻に掲載されます。
こちらに「さちみりほ先生」原稿のお話しは私が経験した内容です。
本名で私も描かれています。
部分的に原稿も見れます。
今回お伝えしたのは「福島第二原発」で震災当時、東京電力社員達がどういった思いで働いてかを知って頂ければと思っております。
この思いの部分は福島第一原発で当時働いていた社員も共通するものです。
是非お近くの書店でお手にとって頂きたいと思っております。
詳細はこちらをクリック
KADOKAWA書店HPへ
2014年2月22日
ひろのオリーブむら会合に出席しました。
ひろのオリーブ村の会合に出席してきました。
本音での語り場になったと思います。皆さん不安を抱えているのがありありと見えました。
オリーブを新しい産業にする。これに如何に困難かは一番やっている人達が分かります。そして彼らしか分かりえない事です。
会合に出席し一緒にやる事で必要な支援を確認できると思いました。
現状、ひろのオリーブ村はボランティア団体です。
オリーブの植栽、管理のノウハウを培い次世代につなぐ団体です。
ですが皆さんの頑張りはボランティアの域を超え、オリーブ農家をすぐ始められる状態です。
そこには大きな壁があります。
まず土地の問題、町有地はいつやるか分からない太陽光発電事業で確保され使わせてもらえません。民地を一つ一つ丁寧に説得してお借りするのが実情です。
1.5反の田圃を借りる事が出来ましたが、田圃故に水はけをよくするため土地の改良が必要です。
大きな労力がかかります。
そして資金の問題、地元企業が僅かながら支援してくれていますが、人件費を賄えず全て無償のボランティアに頼る状況です。
実がなるまで後3年はかかります。その間まともな収益がでません。
資金的に大変苦しい状況です。
町からの助成もボランティア団体では中々許可がおりず、自前でやるほかない厳しい状態です。
しかしいつでも始められる苗は200本もあるのです。
そして植える人もいる、ノウハウも培いつつある。
土地の問題、資金の問題を上手く解消出来れば続けられるのです。
オリーブ栽培は6次化産業を目指しています。
6次化とは簡単に言えば、栽培、加工、販売を全て行うというものです。
でもこれは中間のゴールに過ぎません
本当に目指すのは廃炉産業以外にも、その土地で生きていける環境の創造です。
震災前の生活、農業に近いモデルで行えることが最大の強みです。
私達の子供、孫の世代へつなぐ産業なんです。
最初は数百本だったオリーブが浜通りに何千本も埋まり、そしてそれを糧に生活も出来る。
浜通りらしさを繋ぐ産業に将来的になります。
今まさに始まろうとしている反面、資金不足といった解決可能な障害でそれが終わろうともしています。
私達団体は広報部門を担当すると共に資金力不足を解消し支援する事をお伝えしました。
私達以外は皆さん、定年を過ぎた年齢の方々です。
無償で汗水ながし1年半経ちました。基礎は出来ているのです。
広野町、そして浜通りの未来を見据えて頑張っている方々がいます。
その思いを努力を決して絶やしてはならないと思います。
あえて困難な道を選択されています。そして努力し結果も出しつつある。
そういった方々こそ本当に支えるべきだと思います。
私達の人生の先輩方は「廃炉依存型社会の脱却」と「本当の広野町の復興」をされています。
誰かがやらなくては始まらない
それを言葉だけではなく実際にやってこられました。
若い私達が一緒にやらなくては申し訳が立ちません。
皆さんも一緒にやりませんか?
アプリシエイト フクシマ ワーカーズは一緒に困難な道を歩んで頂けるお仲間をお待ちしています。
2014年2月21日
明日のひろのオリーブむら会合に向けて。
今日は明日のひろのオリーブむら会合を前に会長宅でお話しをしてきました。
何度も顔を合わすことが重要です。本音で語りあった先に解決方法が見えてきます。
3時間ほどご相談させて頂きました。明日の会合に活かしたいと思っています。
その後、急きょNHKの方とお会いする事になりました。
なんと現地で頑張る東電社員を取り上げて頂けるとの事です。
彼らを守る事は非常に重要です。
ですが、東京電力を擁護する事だと短絡的に捉えられる為、各メディアは取り上げる事を躊躇しています。
そのような中、今回の申し出は嬉しい限りです。
深夜12時近くまでお付き合いして頂きました。
いわき駅前でお話ししていました。
町をぶらついていると知り合いの社員がちょうどいたので、生の声も聞いて頂きました。
私が一緒にいる事で彼らも心よく話してくれました。
20代の地元出身の社員達です。被災者でもあります。
彼らの思いを知って欲しいです。
久しぶりにあった彼らは皆元気な顔だったのが救いです。
明日は4時起きだと聞きました。
ちょっとした時間しか話を聞けませんでしたが、その辛さはNHKの方にも十分伝わったと思います。
私はパイプでありたいと思います。東京電力という看板で彼らはどれだけ苦しんでいるのか
会社のやり方は責めてもそこで働く人達のやる気をそぐようなやり方は決してあってはなりません。
私が守るべき相手は被災者の方、原発作業員の方、そして東京電力社員です。
そうじゃないよという方がいらしたら、それははっきりと違いますと私は言います。
叩くべき相手を間違っています。
この福島の浜通りをよくしていく
その点においては皆守っていく対象ですから
どこが欠けても、本当の復興はありえません。
NHKの方が「吉川さんは幅広くやってますね」と仰いました。
当然です。それぞれが密接にかかわっていますから。
やれることを着実に今はやっていく
きっと出来ると信じてます。
2014年2月16日
12日に届けたインナーが福島第二原発で配布されました。
2月12日にお届けした機能性インナーが福島第二原発で配布されました。
写真が届きましたので合わせて紹介いたします。
なぜ福島第二原発なの?と思われる方々がいらっしゃると思います。
一つは
実は福島第一原発職員と協力企業の方が沢山いらっしゃいます。
それは福島第一原発構内の事務所は汚染から使えないからです。
福島第二原発には沢山の福島原発に通う社員、作業員の方々がいます。
もう一つは
福島第二原発で働く人達も応援で福島第一原発に関わっています。
そして100m越えで福島第一原発で働けなくなった人達は福島第二原発で働いています。彼らは今は直接行かなくても過去頑張った人達です。
こういった内情はそこで働いた事のある人間しか分かりません。
私が他の支援団体よりも強いのは元社員故に内情に明るいところです。
福島第原発にいる方はまるで日陰です。福島第一原発に関わっているにも関わらず、表に出ることはなく感謝もされません。
ですが共通の問題解決に挑むかけがえないのない仲間です。
彼らから感謝のメールが届いています。
皆さまの感謝の気持ちが伝わり嬉しい限りです。
今はまだ、彼らが抱える問題を解決する力は正直ありません。こころを温かくするのが堰のやまです。
ですがこの活動から派生し、大きな改善に繋げていきます。
そして今後は私達団体で居住問題の解決を直接計っていきたいと思っています。
2014年2月14日
北海道札幌市の講演会が終了しました。
BookCafe「ソクラテスのカフェ」様にご協力を頂きました。
定員40名のところ57名もの方が来てくださいました。
北海道大学大学院法学研究科准教授「中島岳志」様とご一緒に行いました。
作業員の方々がどのような方々で、そしてどういった問題を抱えているかを中心にお話しさせて頂きました。
私が問題にしたい事は多岐に渡り、被災者の方の実情、被災地域の実情、福島県の浜通りの経済状況等、まともに話すと何時間あっても足りません。
今回は的を絞った講演になりました。
プライベートで札幌市市長の上田様もいらっしゃいました。
一般の方々、メディアの方々、行政の方々、多岐に渡る方々がお越しくださいました。
今回の講演会の模様は、北海道放送様、TBS震災特番で一部放送される予定です。
少しでも原発作業員の方々の痛みを共有して頂ければと思います。
2014年2月14日
筑後川マラソン様より支援金を頂きました。
先日、筑後川マラソン様より支援金を頂きました。
なんのご連絡もなく大金が入金されておりました。
代表の方とご連絡がつき、ご事情をお伺いすると、「九州、久留米に住む私たちも決して忘れていません」という、あたたかいお言葉を頂きました。
九州久留米市は、福島県からはるか遠くの地方です。
ですが福島原発で働く方々が日本の為に働いているという事をご理解された上で、お気持ちを頂いたことは大変嬉しい限りです。
こういった想いが原発で働く方々への勇気や誇り、仕事への遣り甲斐に繋がると私は確信しております。
また見返りを求めず、ひっそりとおくられた姿勢は敬意を抱いております。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
2014年2月12日
機能性インナー上下500着(1000着)女性用ヒートテック上200着をお届けしました。
Jヴィレッジに機能性インナー1000枚とヒートテック200枚をお届けしました。
トータル5200着の防寒性下着が送ることが出来ました。
機能性インナーはヒートテックと同等の機能を持っています。
ヒートテックがユニクロの商標登録なので、あえて別に書きましたが
防寒性のある下着を1200着届けたという意味です。
お届けした1200着は福島第二原子力発電所に送られます。
現在、福島第一原発に従事する企業の事務所は福島第二原発にある企業棟と呼ばれる場所と、発電所外では一般市町村にあります。
また、東京電力社員の事務所も福島第二原発の免振棟を間借りしている状況です。
福島第二原発から福島第一原発に従事される方々がいらっしゃいます。
そちらでの配布をお願いいたしました。
なるべく多くの方の手に行きわたるよう配慮して頂きました。
いつもの搬入と違ったのはTBSの方々を引き連れての搬入になりました。
私どもの活動はごく一部の方々しか知りません。
私どもの活動の一部である支援物資を送る活動をTVに取り上げて頂く事で、広く福島原発に関わる方への支援の輪が広がって頂きたいと思います。
東京電力の担当者の方には、今回までの支援物資が全国からの応援と感謝の気持ちで支えられている事をお伝えしました。
その模様も撮影して頂きました。
また、一般の方々の思いに報いる為にも、原発作業の収束は勿論、そこで働く方々の労働環境、生活環境を改善して頂きたいともお伝えしました。
この内容は現地へ働く人達にとっては、外の世界に大変多くの応援者がいる事が伝わることになり、仕事に対して誇りと遣り甲斐を持って頂ける。そして東京電力という会社に対して改善への責任を求められると思います。
それをTVという媒体で伝わることも大変意義があると思っております。
2014年2月12日
スペイン国営放送局の方から取材依頼を頂きました。
スペイン国営放送局の方から取材のご依頼を頂きました。
現在取材内容について調整、確認中です。
私どもの活動方針にマッチングされた場合、お受けする事をお伝えしました。
国内メディアだけでなく海外メディアの方にも注目されつつあります。
日本国内だけではなく、原子力事故は世界的にも大変な問題です。
私の活動の延長線上に海外からの支援が繋がって頂ければと思います。
現状の福島原発の状況は皆さんご存知の通り、東京電力だけでは決して解決出来ない状況になっています。
原発関連企業とそれに属する作業員の方々のご尽力が必要なのは勿論のこと、彼らの生活環境を支える周辺町村の復興も必要です。
国、被災地行政、民間企業、そして一般の方々といった多くの方のご協力とご理解なくしては解決出来ません。
3年が経とうとする今、国内の力だけでは限界を迎えつつあります。
それは現状が表しています。
海外からのご支援が頂くためには、正しい現状の発信が不可欠と思います。
それを出来る立場、環境にいる事に感謝し活動を続けてまいります。
2014年2月11日
自宅にてTBS様にインタビュー撮影をして頂きました。
緊張の一日が終わりました。
今日はTBS News23の番組を作成されている方々を自宅にお招きしてインタビューを撮影して頂きました。
こちらは3月11日の午後放送される特番に使って頂くものです。
明日は実際にJヴィレッジに支援物資を送る姿を撮影して頂きます。
避難生活を送っている自宅は、片付けても片づけても綺麗になりません。
物にあふれていますし、何より間に合わせの物で成り立っていますから
TVに載るのも恥ずかしい思いです。
一時の恥さえ我慢すれば、作業員の方々を守る必要があると認識して頂けます。
そしてそれと同様に被災地の復興が進んでいない事が取り上げて頂けます。
発言の一つ一つが多くの方に影響を与えてしまう事を考えると、内心はかなり慎重に話さなければといった思いでした。
体はだいじょうぶですが、心的疲労はさすがに感じます。
明日も頑張ります。
2014年2月9日
記録的大雪により浮ぼりになるインフラ問題について。
全国的に大雪になっています。
つくづく土日で良かったと思っています。
私が住むいわき市錦町は5分ほどで北茨城市に入れるいわき市の南端です。
それでも20センチほどの雪が積もっています。
福島県のイメージは皆さん会津地方ような気候をお持ちではないでしょうか?
福島県の浜通りと呼ばれる沿岸部地方は、実際は雪は殆ど降りません。
年に何回か、そして翌日に日中には溶けてしまいます。
いわき市の南側では、スタッドレスタイヤをはかない方も多くいらっしゃいます。
今回のような大雪、一日で数十センチも積もった場合、関東地方と同じように大変な騒ぎです。
さてここからが、皆さんに知っておいて欲しいことです。
福島原発へアクセスする場合、いわき市からは主に国道6号線、高速道常磐線、県道35線を使います。
これは全て片側1車線です。通勤時はもれなく大渋滞になります。
そこに雪が積もってしまった場合。。。先に書いた通り雪に慣れていない地域性ですから、渋滞に拍車がかかると共に交通事故の可能性が飛躍的に上がります。
また川内村を代表とする西側からの通勤は、山道の方々一車線です。
こちらも飛躍的に事故の確率があがります。
雪が降った場合、在職時代私も経験しましたが高速道は使いません。
それは自信がないから、皆下道で通勤します。
帰りの時間などはアイスバーンにより、まともに走ることも大変でした。
その時は3時間30分ほどかかって家に帰った記憶があります。
その当時は福島第二原発でしたから、それが福島第一からだと+1時間ほどだと思います。
脆弱なインフラに加えて、運転する者も未熟という状態で雪道に挑むことがどんなに危険かは雪国育ちの方は容易に想像がつくと思います。
今回のような大雪が降った場合、発電所では作業が打ち切りになる事が多いです。
通勤の困難さと事故を防ぐため、積極的に早期退社を促すことになります。
作業員の方々を守る為に、正しい行動だと思います。
しかし福島第一原発は汚染水の問題も自転車操業のような状態、そして原子炉の冷却も外部電源に完全に依存した状態。
万が一のトラブルが発生しても、大雪と脆弱なインフラが重なり、人員の確保が事実上困難になります。
このような時に震災クラスの大きな地震が来たら
考えたくもないですが。。。
土日でよかったと思う反面、万が一が起きないことを願っております。
神頼みのような状況です。
通勤の問題をあげましたが、本当に問題にしなければいけないのは、万が一の緊急時に対応できる環境が整っていないことです。
脆弱なインフラは改善しなければいけませんし、そして働く方々が近くに発電所に容易に通勤できる場所に住めないといけない。
現在は警戒区域と避難指示解除準備区域により、福島第一原発を中心として半径20kmは人が住めません。
隣接する地域の賃貸住宅不足問題が発生し、住民帰還が進まぬ故にあらゆる生活インフラが未熟している状態(住みやすさの喪失)
現実的に緊急時の労働力は遠方から集めるしかありません。
私が浜通り地方の復興が原発収束に不可欠だと唱えるのには、未だに不安定な状態で放射能を出し続ける原発を支える環境がないことを問題視しているからです。
万が一が起きた場合どうするのか
どうせ起きないよと考えているのは、社会全体も一緒です。
記録的な大雪が降りました。見えるものがあるはずです。
震災から3年が経とうとしています。
震災前よりも大幅に福島第一原発を支える人たちが働きにくい環境が続いています。
今回の大雪により、これが如何に危険な事かを考えて頂けるきっかけになればと思います。
2014年2月8日
TBS様打ち合わせ、NewYorkTimes様打ち合わせ、AFW定期会合を行いました。
今日は東京に来ております。
トリプルヘッダーで予定を入れこなしています。
NEWS23を作成されている方々と一緒に3月11日に報道される震災特番に出演するための打ち合わせを行ってきました。
アプリシエイト フクシマ ワーカーズの活動を通し、原発作業員の方々が抱える問題を提起する内容です。
いかに原発作業員の方々の生活環境が今後何十年と続く作業に対して、悪い状態でいるかを伝えるか、悩み相談しております。
TBSのディレクターの方との打ちあわせ終了後、NewYorkTimesの日本支社にて記者の方とお話しをしてきました。
取材の前に原発被災地の実情と原発作業員、除染員の方々の実情を正しく理解して頂くためです。
大変興味を持ってくださり、気づけば3時間以上お話しをしてきました。
記者の方も福島原発問題を発電所の中だけで考えていたと仰っていました。
今後、私が提唱した問題について取り上げて頂ける予定になりました。
3件目はアプリシエイト、フクシマ、ワーカーズの定期会合です。
ホテルの一室で行っております。
これは徹夜で行います。私以外のメンバーは通常の仕事をしており合間をぬって参加しています。
非常に時間が限られた中で、今後の団体の活動内容を詰めております。
今日の議題は福島原発問題から置き去りにされた、被災地の復興をいかに団体として進めていくかです。
先月から始めた、ひろのオリーブ村様と一緒に広野町でオリーブを主体とした新しい産業を作る試みをいかに発展していくかが議論になります。
2014年2月7日
NHK国際放送局の方と打ち合わせを行います。
NHK国際放送局の方から取材の依頼を頂きました。
毎度の事ですが、取材からではなく現状を知ることから始めて頂く事を交渉いたしました。
誠実に対応頂き、来週お会いする事になりました。
是非勉強したいとの申し出は嬉しい限りです。
こちらはNHKから海外向けの放送になります。
現実を知ってもらう事で海外から正しく日本そして福島原発、福島県を知って頂きたいと思っています。
2014年2月7日
スイス国営放送局の方と打ち合わせを行います。
以前報告いたしました、スイス国営放送局からの取材依頼の件ですが進展がありましたのでご報告いたします。
現地の実情を知ったうえでの取材をお願いしますといった熱意に誠実に応えて頂けることになりました。
通訳の方を連れて私の話を聞きに来てくれることになりました。
取材ではありません。
これは大変嬉しいことです。
答えありきの取材、番組構成ではなくなる予感がいたします。
安易に取材に応じず、真剣にお願いすれば誠実に応えてくれる方もいらっしゃいます。
このやり方は続けて行こうと思います。
今までの報道が福島県の浜通りの人にとって、なぜかしっくりこないのは
現状を伝える人たちが少ないのが原因の一つだと思います。
今から楽しみにしております。
2014年2月7日
TBS様及びNewYorkTimes様と打ち合わせを行い、AFW会合を行いました。
NEWS23を作成されている方々と一緒に3月11日に報道される震災特番に出演するための打ち合わせを行ってきました。
アプリシエイト フクシマ ワーカーズの活動を通し、原発作業員の方々が抱える問題を提起する内容です。
いかに原発作業員の方々の生活環境が今後何十年と続く作業に対して、悪い状態でいるかを伝えるか、悩み相談しております。
TBSのディレクターの方との打ちあわせ終了後、NewYorkTimesの日本支社にて記者の方とお話しをしてきました。
取材の前に原発被災地の実情と原発作業員、除染員の方々の実情を正しく理解して頂くためです。
大変興味を持ってくださり、気づけば3時間以上お話しをしてきました。
記者の方も福島原発問題を発電所の中だけで考えていたと仰っていました。
今後、私が提唱した問題について取り上げて頂ける予定になりました。
3件目はアプリシエイト、フクシマ、ワーカーズの定期会合です。
ホテルの一室で行っております。
これは徹夜で行います。私以外のメンバーは通常の仕事をしており合間をぬって参加しています。
非常に時間が限られた中で、今後の団体の活動内容を詰めております。
今日の議題は福島原発問題から置き去りにされた、被災地の復興をいかに団体として進めていくかです。
先月から始めた、ひろのオリーブ村様と一緒に広野町でオリーブを主体とした新しい産業を作る試みをいかに発展していくかが議論になります。
広野町の方が始めた活動です。これをボランティアから産業までに繋げるお手伝いをします。
被災地の復興とそれに欠かせない福島原発の本当の収束、この2つを軸に本当に困っている人達に対して、効果的に活動するにはそれを議論しています。
今が踏ん張りどころ、頑張ります!
2014年2月5日
女性用ヒートテック200着及び機能性インナー1000着を購入しました。
ユニクロ様に発注していた女性用ヒートテックが200着届きました。
福島第一原発内で働く女性はいらっしゃいません。
ですが、福島第二原発発電所事務棟及び企業棟、Jヴィレッジ、また各協力企業の事務所では女性の方が多く働いていらっしゃいます。
福島第一原発へは行かない為、優先度を後回しにしてしまっていましたが、当然の事ながらそういった女性職員の方が事務方をしっかり行っているからこそ、男手が安心して現場へ行ける環境があります。
福島原発を支える方には変わりありません。遅くなってしまいましたが200着をお届けする事になりました。
また男性用としてこちらは、ワークマン四ツ倉店様のご協力を今回も頂き、上下合わせて1000着を発注させて頂きました。
こちらは現場用ですからヒートテックに比べ厚手の物になります。
これらを現在までの枚数に合わせると5200着になります。
とうとう5000着を超えるに至りました。
これらの支援物資で現地環境は残念ながら変わることはありません。
ですが、これだけの量です。一般の方が身銭を切って応援してくださっている事が現地作業員の方々及び現地東電社員に「世間は見捨てていない、応援している」というメッセージが届きます。
それがどれほど心の支えになるか
震災後働いていた身として確かなものと感じております。
一般社会が応援し実際に大きな支援をした
これが実績になりました。
企業側、行政、そして東京電力ももっと積極的に改善に動いて報いてほしいと思います。
そう言える状況にまでなってきました。
これも皆様のご協力あっての事です。私一人では出来ません。
本当に感謝しております。
支援物資を送るだけの団体ではありません。
状況を改善する団体、改善出来る団体を目指して活動してまいります
2014年2月4日
日本労働組合総連合会(通称:連合)様に取材して頂きました。
労働組合の方が取材してくださるようになりました。
私が唱える福島原発の問題は常に労働者目線です。
私が一貫している考えは、福島原発に関わる労働者をどう守るかという事。それに労働者を守る立場である労働組合の方が興味を持ってくださるのは間違った活動はしていないという事になります。
新聞やメディアに出るだけでは個人の主張を論じてるに過ぎません。
ですが、その主張の先にいる方々を実際に守ろうとする組織が私の主張を拾いあげてくれる事は改善への動きが実際に始まるきっかけになります。
日本労働組合総連合会(通称:連合)様の取材を受けました。
全国680万人の労働組合員が所属している日本最大の労働組合です。
全国の所属している企業向けへ1万部発行されている、月刊誌「連合」3月号にインタビュー記事が掲載される事になりました。
電力会社も加盟しています。当然東京電力もです。
今回の記事が現地改善へどの様な影響をもたらすかは未知数です。
ですが日本労働組合総連合会でも取り上げられるほどの問題だと認識して頂くだけでも相当な効果があると信じております。
2014年2月1日
NAZENいわきの方とお会いしてきました。
NAZENいわきは一言で言えば「反原発活動」をされている団体です。
私は反原発活動に身を投じておりません。
福島原発に関わる環境改善を専門に行っております。
ですが原発に関わる活動故に反原発活動をされている方からお会いしたいとの申し出を頂くことは多々あります。
お断りする事はありません。
それよりも私が経験した事、被災者として思い等を活動をよい方向に使う材料にして頂きたいと思っております。
反原発活動その物は立派な活動だと思っております。
ですがそれらが一般受けしないのを問題と思っております。
その一因には過激になり過ぎているのが原因だと思っています。
今日頂いたパンフレットしかりです。
震災後は原発事故の被害に苦しむ方々がいらっしゃいます。
その方々が誤解により偏見されるような過激な文章で、世間一般に活動されていないでしょうか。
感情論が先行し、代替え案や私達の原発エネルギーに依存した生活を変える運動(持続可能社会)、電力の需要と共通のバランス、といった議論なし進めた先にはいつか破綻します。
また反原発活動をされる方々の一部には攻撃的な方もおり、国、行政、電力側が対話の場を設けても、壊してしまう方々がいます。
今日お話しした中で私が福島県の方々の思いを代弁させて頂いたのが、福島原発の実情をないがしろにしたまま、反原発活動を進める材料の一つとして福島の現状を利用していませんかということです。
我が町の原発を無くすことには積極的でも、遠い地の原発には関心が無くなっていないでしょうか
批判対象である原発の事を勉強する重要さもお伝えしました。
相手を知らずしての批判は子供の喧嘩と変わらないように感じます。
せっかく良い活動をしていても、例えば一般の方から白い目で見られてしまう、そのやり方を変えていかないといけません。
今のデモを見ていると一部のやり方は社会から怖いと思われています。
今日は4時間ほどお話しをさせて頂きました。
とてもご理解のある方でご自身の活動を見直すと仰ってくださいました。
とても有意義な時間を進められたと思います。
対話を繰り返す中で本当の解決の手段が見つかっていくと思います。
それを内輪だけで進めるから閉塞的になっていくのではないでしょうか
アプローチの仕方は違っても、良い社会にしたいという点で繋がっているのですから。
2014年2月1日
オリーブ加工品を作りました。
先日作ったオリーブのリーフを「ひろのオリーブ村」で代表として活動されている「佐藤様」にお渡ししてきました。
持っていったのには理由があります。
作った時に思ったのが「楽しい」です。
この楽しいという気持ちが、オリーブを広野町で発展させていくには不可欠と感じたからです。
100円ショップの素材を使って簡単に出来る=簡単に始められる
是非女性の方が多く関わって頂ければと思いました。
急きょ、いわき市小川町に拠点をおき、陶芸、画家として活動されている方のおうちにお邪魔する事になりました。
オリーブの灰を元に釉薬を作って頂き、オリーブむら食器の試作品を作って頂くお願いをしてきました。
快く快諾してくださり感謝にたえません。
今のところ、リーフ、オリーブティー、オリーブ釉薬食器の目途が立ちつつあります。
これらを私達の団体では東京でイベント型販売を行う予定です。
オリーブが新な産業に繋がる、その最少成功モデルを広野町の方に経験して頂くことで、オリーブ村の6次化が夢で終わらないお手伝いが出来ればと思っております。
2014年2月1日
スイス国営放送局から取材の申し込みを頂きました。
ですが、お断りさせて頂きました。(現時点では)
いつもの事ですが、安易に取材に応じる気がありません。
それは私の利益ではなく、被災者の方、福島原発で働く方々にとっての利益なるかが問題だからです。
どうしても海外の報道はセンセーショナルな報道になりがちですし、答え(企画)ありきで、それに合わせた取材になりがちです。
ついこの間も、海外の方が広野町でカメラを回し取材していました。
お声掛けをさせて頂き、何を目的に撮っているか聞くと
原発事故の被災地として新エネルギー(太陽光発電)に転換した町作りを進める姿を撮るとのことでした。
私は?マークが浮かびました。
広野町では一般の町より屋根に太陽光発電が上がっている家が少ないくらいです。
将来的には町役場も視野にいれていますが、まだ企画段階、始まってもいません。
必死に屋根に上がっている太陽光発電を撮っている姿は滑稽でもありました。
私はそれよりも、原発事故から立ち上がり、制限も解けごく普通の暮らしが大分戻ってきた「この姿」を映して欲しいと言いましたが、それでは番組にならないようで、挨拶もそこそこ何処かへ行ってしまった次第です。
確かに現在の浜通りしか知らない人間達にとっては、大変ショッキングな光景かもしれません。
しかし、確実によい方向には行っています。
どれだけ回復したかを伝えるのも真実ではないでしょうか?
現地の辛い現状を伝えてくれる事は大切ですが、それだけでは誤った認識を広げるだけです。
未だに広野町を人が住んでいない警戒区域と勘違いする方も多いくらいです。
日本でも誤解が多いのに、配慮せず報道した場合外国ではどういった扱いを受けるか容易に想像がつきます。
電話で何度も交渉しました、取材の前に詳しく現地を知ってもらうためお話ししましょうと。
しかし、「通訳が必要」、「福島に行くだけでお金がかかる」といった被災地の方には関係ない事情で上手くいきません。
なるべく取材にお金を使いたくないのは、そちらの事情です。
企画ありきではないか?いつもこれが頭をよぎります。
被災者の一人としては親身に配慮して欲しいと思います。
現在交渉段階です。
打ち合わせが持てる、何度かやり取りをし信頼関係を築ける
確信出来た時点でお受けするという事に一応なりました。
ネームバリューが通じない人間は嫌われるだろうと思います。
でもネームバリューにひれ伏す人間ばかりに取材しても良いことはありません。
特にTV放送は何時間喋ろうとも数分の切り取りですから。