活動レポート
2014年4月
2014年4月29日
福島で起業を考えられている方々と会合を開きました。
株式会社「FJコンポジット」代表取締役 津島栄樹様
株式会社「品川マテリアルエンジ」代表取締役 大堀尚宏様
株式会社「サンプラス」代表取締役 大田黒敦雄様
とご一緒に、今後の福島県における新規事業開拓についてのお話し合をさせて頂きました。
福島県内で開業する場合は地域によって1/3~3/4までの支援金が国から補助されます。
ビジネスチャンスと捉え、大企業からベンチャー企業まで参入が始まっています。
しかし、本当に「福島の為に自分の技術を役立てたい」と本気で思っている企業はまれです。
一時期ニュースにもなりましたが、太陽光ビジネスで補助金だけを取り実際には企業しない例が多々起きています。
そういった不遜な企業のせいで、本気を持った方々が行政で門前払いされてしまうケースが起きています。
福島県浜通りの地域事情を知りたいとご連絡があり、ご説明させて頂きました。
とても思いの強い方々で、浜通り地方での起業を前向きに検討してくださる事になりました。
地元雇用を確保する
大変難しい課題です
仕事がなければ暮らしていけません
最近ふと思うのが、起業してくれる企業を待つのではなく、我がふるさとの利便性や補助金制度を外部に訴え、個人レベルでも誘致に動くのはありではないかと思っています。
2014年4月24日
アメリカ ミシガンより映画の撮影に来られている、「椎木透子」さん「クリス」さんにお会いしました。
急きょ、東京で活動しているメンバーにも集まってもらいました。
プロフィール写真はその時に撮って頂いたものです。
AFWのメンバーには一人、英語が非常に達者な人間がいます。
私では説明できない所を「クリス」に説明してもらいました。
せっかく日本に来たのですから多くを学んで頂くためにです。
それには気軽に質問出来る相手が必要です。
英語が喋れず、椎木さんに通訳してもらうのは限界がありますから。
ざっくばらんな場になりました。
AFWのメンバーも日頃の仕事の息抜きになったようです。
AFWは私以外は仕事を持ちながら活動しています。
忙しい中でも、時間を作り活動しています。
それぞれが特化した人間です。
人によれば代表の私よりも、メンバーに会ったほうが拡がると思います。
よくNPOやNGOの方々から内情を聞くと、内部で問題(意思疎通が上手くいかない、当初の思いと違った活動になる)が起きると聞きます。
AFWは非常にぶれずに活動しているなぁと思います。
メンバーが私よりも思いが熱いです。
そして我が事よりも廻りに対してメリットがあるように動かないといけない
そういった思いがあります。
メンバーに恵まれていると常に思っています。
実は高校時代からの友達なんです。
垣根なく、あらゆる場所で活躍していきたいと思っています。
2014年4月24日
サンプラス(株)大田黒さんとビジネスのお話しをしてきました。
AFWは次世代を描く活動をしています。
この活動は、夢にも近く、理想と現実との間にギャップが生まれます。
オリーブを通した広野町の活動は、これは次世代に繋がりはせども現在を生きる人達の生活を養うことは出来ません。
警戒区域に隣接した地域の復興には、雇用を生み出す企業の誘致は絶対必要です。
工場を誘致してくださる企業様と繋がりを持つこともAFWは行っています。
残念なことに福島県では補助金目当てで参入している企業がいます。
それらを行政側は敏感に感じていて、結果思いを持った企業が行政に訪れても門前払いされるケースがあります。
思いで動いてくれる方々は、はた目には中小企業の方々です。
でも中身は成長性があります、事業規模では計れない技術を持っていらっしゃいます。
誤解から誘致希望の企業が参入出来ない事例が散見されます。
そういった場合、例えばAFWのように地域密着した団体が間に入る事で誤解は解消されると思っています。
聞いた事がない会社ではなく、AFWと一緒に来た。
思いの部分に重きをおき、行政との会合の場を開く。
こういったお手伝いが私達に出来ます。
福島県の浜通り地方の立地条件や良い所、そして人口や住む人々の考え方
色んな情報を企業向けにだし、誘致することが必要だと思っています。
行政がやる事でしょ!
それでは、浜通りは良くなりません。
民間でもお願いして廻る事は出来ますし、パイプになる事が出来ます。
サンプラスの大田黒さんは、自動マッピングの出来る放射線計測器を開発されている方です。
何度も何度も、双葉郡を訪れ実証データーを取られています。
目線が地元で生きる人達の目線で動いています。
気持と思いを持った方です。
私が個人で活動している時からのお付き合いです。
理想と現実を両立していく為に、様々なアドバイスを頂いております。
双葉郡に進出したい企業とのセッティングにも協力頂いております。
AFWは浜通りの方々にプラスになることに垣根を置きません。
企業誘致にも取り組んでいます。
2014年4月24日
国際まんが協会の理事長「歌代和男」様にお会いしてきました。
以前から親しくさせて頂いています。サンプラス(株)大田黒敦雄さんにご紹介頂きました。
私の趣味は漫画です。所蔵している漫画本も生涯で5000冊はいきます。
マンガは子供から大人まで楽しめるコンテンツです。
マンガを用いた地域活性に取り組みたいと常日頃思っていました。
日本で有名な協会は「日本漫画家協会」です。
こちらの会長様は有名な「ちばてつや」さんです。
前会長はアンパンマンで有名な「やなせたかし」さんです。
漫画家の皆さんは、漫画によって社会貢献したいお気持ちを持っていらっしゃいます。
震災後もニュースで取組は拝見された事が皆さんあると思います。
でも日本漫画家協会は「漫画家」の皆さんを支えるのが本来の協会趣旨です。
対外的なイベント等は中々開けません。
現理事長の「ちばてつや」さんと長年交流のある「歌代和男」さんが、その対外的な活動を漫画家の皆さんがしやすいように作られたのが「国際まんが協会」です。
名前は違えど、中身は一緒です。
社会貢献したい。子供達を笑顔にしたい。そういった活動を裏で支えていらっしゃるのが国際まんが協会さんです。
歌代さんとお話しし、とても活動をお互いに共感できました。
歌代さんから福島でマンガを使ったイベントを計画するにあたり、国際まんが協会様と歌代様のお名前を使ってよい許可を頂きました。
まずは歌代さんから頂いた企画書を元に活動を進めていきます。
5月1日からに東京都内、東京タワー近くの「増上寺」で行われる「漫画家による仏の世界展」こちらで展示される原画を使ったイベントを福島県でも出来ます。
歌代さんとの繋がりを頂いたことで、誰でも知っている漫画家さん、つまりマンガを使ったイベントが可能になった次第です。
でも縛りがあります。
当たり前ですが、お金稼ぎを目的にしないこと。
マンガにより一般の方を笑顔にすること。
そして福島県の範囲内でです。
ひょんな事から、すごく大きいアクションを出来ることになりました。
マンガで福島県を盛り上げたい、子供達を笑顔にしたい。
AFWと一緒にやりませんか?
お待ちしております。
2014年4月24日
NHK特別報道チームの方から取材を頂きました。。
こちらは原発事故後、諸事情により福島原発を離れていかれた方々が、どういった想いでいるのか?
どういった仕事をされているのか?についての取材でした。
お話しした中で、私も一番お願いしたかったのは「人」にクローズアップした番組を作って頂きたいという事です。
福島原発を離れた方が今何をしているか。
一概に語れる事ではありません。
ですが、それによって福島原発の作業現場が技術的にモラル的にも低下している事は間違いありません。
福島原発を離れざるえなくなった。
これにより一般社会にどれだけインパクトがあるのかが重要です。
やもすると、原発事故で職を失った方が一般の方に多数いるのに、そちらを問題にしないのかといった話になります。
私も原発を離れていった方がかわいそうだなんて話はしていません。
それにより福島県や日本が今後危うい状態になる事に重点をおいてお話ししてきました。
それが現地で働く方々を守る事に繋がると思っています。
また、原発問題を扱う番組は今後も増えます。
その時、現地の人間が不在の番組構成は問題があるともお伝えしてきました。
福島原発問題について、外部の我々がすべきことは現地の人間達が働きやすくなるようにお手伝いする事です。
作業が社会的に大変な意義がある事を啓蒙すること。
暮らしやすさを改善していくこと。
感謝の念を持つこと。
正しい情報をメディアに流すこと。
出来ることは沢山あります。
そしてどれもが現地の方々にとってメリットになる事です。
デメリットになる事は簡単に行えますし、意味がありません。
とてもよい取材になりました、これが今後のNHKさんの良い報道に繋がって欲しいと思います。
2014年4月21日
現地ガイドを行ってきました。
今日はいわき市から双葉郡富岡町までガイドを行ってきました。
一度避難区域になり帰還許されたどうなるのかを説明する為広野町に。
除染とはどういった作業かを知ってもらう為に楢葉町に。
帰還困難区域と避難指示解除準備区域が混在する地域、除染が進まない地域が如何に震災当時と変わらないかを知ってもらう為に富岡町に。
それぞれの町で震災前後の変化をお伝えさせて頂きました。
原発事故の度合いや影響を学ぶ為、多くの方が双葉郡に訪れます。
ですが心意気は買いますが正しく知ることは出来ないと思っています。
変化を理解出来ないからです。
双葉郡は都会の方から見れば、とても田舎です。
それ故原発事故により荒廃したのか、元からなのか区別もつきません。
日中の車の通りは、人が住めない地域でありながら多いです。
ゴーストタウンと表現する方がいますが誤りで廃墟ではありません。
人の手が入り、日中は場所によってはコンビニやガソリンスタンドがやっています。
知らずでは、どこからが人が住めないのか分かりずらいです。
ガイドする際多くの方が言われないと人が住んでいない事が分からない町並だと仰います。
強烈に植えつけられたイメージは中々払拭できません。
今は牛も豚もダチョウも歩いていません。
津波で破壊された地域も、大変な努力の結果、痕跡を残しつつも当時を知っている人間からすると整理されつつあります。
除染されたゴミの山は驚愕かもしれません。ですが違う見方をすればそれだけ除染が進んでいるとも言えます。
ニュースや新聞、SNSでどうか理解したつもりにならないでください。
一度足を運ぶ事で、現実とのギャップをご理解頂けると思っています。
広野町では除染も進み、学校では子供達がグランドで笑いながら運動しています。
広野は福島第一から30kmほどしか離れていません。
ですが多くの努力により制限はあれでも、日常を取り戻しつつある実情を知って欲しいと思います。
現地に足も運ばず、ネット情報を鵜呑みにし過剰な批判や恐怖感を持つことは軽率ではないでしょうか。
情報が発信されない。誰を信じたら分からない。
その通りです。だからこそ自分で足を運び感じることが重要ではないかと思っています。
でも距離があっていけない人はどうするの?という方は、それこそ実際に行かれた方のご意見を参考になさっては如何でしょう。
双葉郡の方に直接繋がるのも良いと思います。
そのお手伝いをさせて頂いております。
今日ガイドさせて頂いた方も、来てよかったとご連絡くださいました。
自分で行くのは不安だなぁ
でもきちんと知りたいし。。。と言う方、お気軽にご連絡ください。
2014年4月19日
ひろのオリーブむらの定例会に出席してきました。
私達の団体は代表の吉川の他コアメンバーは他県の人間達です。
東京で集まり議論する事もあれば、広野町で行う事もあります。
それぞれが専門特化した人間達です。
共通の想いを頂き、心で動く人間達で構成されています。
ひろのオリーブ村の会合に出席してきました。
私達は外部支援団体ですが、現地の方々の想い、ご意見を尊重し、取り入れながら共に歩んでいく方法を取っています。
現地のオリーブ栽培は現地の方にお任せし、栽培以外の広報や販路開拓、商品開発を請負っています。
今回の議題では当たり前の事ですが、栽培が一番大変でそれをどう維持していくのかがメンバー間で議論されました。
それぞれが避難生活を送りながら続ける大変さは想像を超えるものです。
外部支援団体として、いかに現場を知らないかを痛感すると共に、よかれと思いやっている事も、精神的負担(規模を大きくする事が大変といったもの)をさせてしまっていると分かった次第です。
急ぎ過ぎず、歩みを整えながらいかないといけません。
当日の会合の後、作業を手伝わせて頂きました。
風が強く寒い中ですが、東京電力の復興ボランティアの方々の協力もあり、短時間が終わることが出来ました。
元東電と関東から応援で来ている東電社員、そして町の方々が協力し合い、笑いながら仕事をしている風景は、きっと都会の方は知らないと思います。
一歩を勇気を踏み出し、起きている事の責任と向き合いながらも協力をし合う。
とても難しいことが小さいながらに進んでいます。
直接原発に関われなくても間接的に福島を応援する事は出来る。
そんな取組を東京電力はやっていたりします。
賛否両論は当然ありますが。。。
気づきが多い一日でした。
遠い東京から来てくれたメンバーにも感謝です。
そしてそこに住む方々の目線を持ち得るには、丁寧に地元に食い込み、言葉を注意深く聞いていかなくてはいけないと改めて思いました。
写真は
広野町中学校のオリーブの添え木の交換作業。
旧耕田をオリーブ用に整地した状況を説明頂きました。(雑木林になるほどの荒れ地を整地したところ)
オリーブにつぼみがつきました。
2014年4月17日
画家「若麻績 敏隆」さんに広野町にお越し頂きました。
若麻績さんとのご縁は、AFWが善光寺様よりご支援を頂いた事に始まります。
福島第一原発で働く方々を外部から支援しようという活動にご賛同頂きました。
若麻績さんは長野県善光寺の寺務総長を当時されていらっしゃいました。
私も今回教えて頂いた事ですが、寺務総長という役職は一般社会で言うところの社長にあたる役職です。
ご縁を頂いた後に、若麻績さんより個展のお誘いを頂きました。
その時、実は画家もされている事を知りました。
大変お忙しい中、「浜通りは綺麗なところです、是非描いてくれませんか?」そんな私の無理なお願いに応えてくださいました。
遠い長野県からです。
幸いな事に天気が良く、写真を撮るにもうってつけでした。
私も若麻績さんと一緒に半日中歩きながら、双葉郡広野町の風景を写真に収めました。
浜通りのこの素敵な風景を知って頂く事が出来たと思っています。
福島=放射能で汚染された暗いイメージ、だけではありません。
良いところが沢山あります。
良いところが原発事故の影響により、大変な事になっているこれが重要だと思っています。
若麻績さんが一日中、いい風景ですね、綺麗ですねと何度も仰っていたのが印象に残っています。
他県の方が素晴らしいと仰る、この地方を責任をもって次世代に繋げていかないと思っています。
2014年4月16日
写真家 椎木透子さんと『 Christopher Patrick-Nima Asadian (通称クリス)』さんの撮影のお手伝いをさせて頂きました。
遠くアメリカのミシガンより撮影に来られています。
いわき市から南相馬市まで、各所の様子を撮影されました。
双葉郡を撮影に訪れる方々は今も沢山います。
でも大概が地震や津波で破壊された家並み等をクローズアップして撮影して帰られます。
本当は除染されていく様や避難指示区域内でも、復興の為お店を再開されている姿や綺麗な風景も撮って欲しいと思っています。
過剰な演出なく、良い所も悪い所も撮影してくれる方は本当に稀です。
椎木さんとクリスの、正しく現地を撮影するスタイルは現地の人間にとってかけがえのないあるべき姿です。
本当にありがとうございます。
南相馬市までご同行し、原町第一中学校の吹奏楽部の子達に会ってきました。
好きなことを頑張る姿は元気がでます。
去年一年生だった子が、新入生に真剣に丁寧に指導する姿は素晴らしかったです。
今年卒業した子達が部活にまじる姿も印象的でした。
本当に仲が良いなぁと
子供達のひたむきな姿は、大人が無くしてしまった大切な物を思いださせてくれます。
みな仲良く、協力的に。。。そして楽しむ!
元気を沢山頂いた一日になりました。
いつもパワフルで優しい椎木さん、全然英語の分からない私に優しく接してくれた「クリス」にも感謝です。
2014年4月15日
オリーブで作った釉薬を使った陶器を作りました。
本日お会いした、写真家「椎木透子さん」にご依頼して撮って頂きました。
さすがプロが撮ると全然違います。
少し時間をさいて、じっくり見てみてください。
細かいヒビが綺麗に入り、そして土の色がうっすらと霞のように透けて見えます。
実物の本当に上品な色が見てとれると思います。
試作品ですので湯呑ですが、これでティーカップを作ったら素敵だと思いません?
それにオリーブの葉は炒めると、オリーブティーとして飲めます。
効能は子宮に良いそうです。
皿にしても良し。観賞用の花瓶にしても良し。
陶芸家の皆様、またオリーブ釉薬を作ります。
コラボしませんか?
私も作ってみたい。
いらっしゃいましたら、是非ご連絡ください。
2014年4月15日
広野町に写真家「椎木透子さん」と「クリスさん」をお招きしました。
今日は、写真家の椎木透子さんとクリスさんを広野町にお招きしました。
椎木さんと直接会うのは今回で2度目ですが、私の良き理解者です。
福島の問題を問題として扱うことは大切です。
それと同じように震災から立ち上がっている様や、平穏そのものを伝えることも大切です。
震災から4年目を迎え、海外ではより顕著に福島県が誤解を受けています。
FUKUSHIMAは正しくは双葉郡のはずですが、同じ発音の元福島県全体にまで誤ったイメージが定着しています。
悲しい現実は多々あります。ですがそれを必要以上に盛り付けて発信する事は、現地で当たり前に生活している人達があらぬ誤解を受けてしまいます。
当たり前の生活風景は感動を呼ばない
だから誇張表現する
お涙頂戴の物を撮る、恐怖感を煽る物を撮る
福島県に関するドキュメンタリーを目にすることがありますが、実情との隔たりを感じる事があります。
被災した人間が見て共感できない物を見て、イメージを作りあげていく
これが大きな誤解の連鎖を生んでいると思っています。
椎木さんには、何気ない風景や人の営みを撮って頂いています。
背景に原発事故があったという事を正しく伝えれば、その何気ない風景がいかに尊くて、かけがえのないものかが伝わるはずです。
今日は「ひろのオリーブむら」を撮って頂きました。
オリーブの枝を剪定し、剪定した枝を指し木と呼ばれる手法で植え替えをしました。
オリーブの赤ちゃんになります。
これが育ち、親木になり、また剪定した枝木が赤ちゃんになっていきます。
明日は南相馬市に行ってきます。
2日間の短い時間ながら、沢山の良くなったところを撮って頂こうと思います。
誤解ありませんように、問題は問題として撮って頂いています。
あくまでフェアに撮って頂くという事です。
2014年4月14日
東京電力、労働組合本部に行きます。
今月の末になりますが、東京電力の労働組合の中央本部に行ってきます。
こちらは先月からお願いしていた案件です。
AFWが他の団体と違う所は、東京電力とも協力的に活動している点です。
外部から声を上げることは必要ですが、届いているかが重要だと思っています。
相手側の事情も聴きながら、外部から作業員の皆さんにとって協力出来ることを模索していかなければいけません。
いくら外部が言っても、それは外野の意見でしかありません。実際に動くのは東京電力そのものです。
その内部に踏み込んでいくのは容易ではありません。
場を持ってもらう事が如何に難しいかは想像の通りです。
AFWは大局的に現地改善に取り組んでいます。
福島第一原発が一日でも早く良い状態にならない限り、私達のふるさとを描くことはできません。
守るべき相手は、関わる方々全てです。そこには東京電力社員も含まれます。
会社を辞めたからこそ、対等に意見も言えます。
筋の通らない事には、はっきりとNoを言えるのも強みです。
ですが喧嘩をしに行くのではありません。共通のゴール「一日も早く福島第一原発を良くする」を達成する為に、どう動けばよいか協議するものです。
こういった取組を書くと、私達を東京電力の「まわし者」となじる方々がいます。
だれでも出来ることをやっています。
ちゃんと正面からアポ取りをし、活動内容を伝え、コツコツとです。
多少元社員という肩書きが影響するかもしれませんが、微々たるものです。
結局は中身を問われますし、やっているのは飛び込みの営業です。
やるかやらないかの差でしかないと思っています。
内部に切り込んで改善を促す、若しくは改善の為には協力し合う。
中立でありながら、権力政治に左右されず、建設的に進めた先にこそ
よい結果が出るものと思っています。
言葉からアクションへ
2014年4月13日
広野町に桜の写真を撮りに行ってきました。
双葉郡広野町は「東北に春に告げる町」を掲げている町です。
いわき市の北に隣接する町です。
福島県と聞くと、訪れた事のない方は東北をイメージしますが、浜通り地方は温暖な気候でこの時期にもう桜は満開もしくは散り始めています。
添付したのは町の北側にある、「二ツ沼総合公園」です。
こちらは「パークゴルフの国際認定コース」にもなっています。
公園内にはアヒルもいます。
人懐こく、大分近づいて写真を撮らせてくれました。
こんな綺麗な町は今、原発作業の最前線にゆれています。
住民帰還も進まず、過疎化が急激に進んでしまっています。
いろんなアイディアを活かせる場所があります。
この公園は数千人規模のイベントを開ける広さがあります。
AFWと一緒に活動しませんか?
広野町はとても良い所です。
活かし方があります。
2014年4月4日
写真家 椎木透子さんの撮影のお手伝いをする為、警戒区域の通行許可書の申請に行ってきました。
今日は依然からご協力させて頂いています。椎木透子さんの撮影のお手伝いをする為、警戒区域の通行許可申請に行ってきました。
椎木さんが撮られる映像はよくあるお涙頂戴の映画ではありません。そして何より浜通り地方の復興を正しく映すものです。
それは悲惨な状況もそうですが、それと同等に現在の取組やその地域で生きている人達の頑張りを写します。
一泊二日でご案内兼、お勉強をさせて頂きます。
一般社会では、私達のふるさとを単純に汚染された危険な地域と決めつけています。
過激な報道や部分的報道しかなされない。
当たり前に過ごしている方々の日常が今伝えられるべきものと考えています。
それは当たり前の日常故、関心を持たれないことです。
でもその当たり前の日常を取り戻すために、どれほどの苦労を浜通り地方の方がなさったのかを鑑みれば、それは価値ある映像だと思います。
皆さんは、浜通り地方の方が口にする「被災者扱いして欲しくない」という言葉をどう思いますか
私は正に尊厳だと思います。大変な日常は分かっています。
ですがその中で可能な現実的生活を営む人達を根拠なく、いたずらに批判してはいけないですよね。
福島を危険な地域とだけ論じるコメンテーターを気取るよりも、実際に足を運び、当たり前の日常を見て感じたうえで、責任ある発言行動をして頂きたいと思います。
誤解している海外、一般の方の目に椎木さんの映画が伝わればいいなと思っています。
2014年4月1日
3月11日が過ぎ、双葉郡の復興と福島原発関連の活動をしている人間にとっては「冬の到来」になります。
新聞、マスコミ、ジャーナリスト、の方々からの取材も、急激に無くなります。
想定していた事とはいえ、やはり現地の問題は基本現地の人間達が積極的に活動しなければ、消えてしまう儚いものだと感じております。
とはいえ、現在3つの講演依頼を頂くことが出来ました。
開催時期、場所、内容含め検討している所です。
やはり現状を訴えていく事も重要ですが、早い段階で自らが現地で起きている問題に対して効果を発揮できる場が欲しい所です。
場当たり的な改善をするのでなく、解決出来る力を持ちたいと思っています。
今年度からは、急激に双葉郡の町の様相が変化するものと思われます。
避難指示解除準備区域への帰還も進んでいきます。
広野町に隣接する楢葉町では除染も急ピッチで進んでおり、今後除染で発生したごみを燃やす焼却炉が福島第二原発に隣接する地域に作られます。
先日、早期帰還した住民への補償の話も上がりました。
一人90万程度ですが、金額の多寡よりも決まったことが重要で、これにより帰還させる事が現実的に進んでいる事を指しています。
いつまでも避難生活を送れる分けではありません。
しかるべき時に帰還の選択をしなければいけない時がきます。
その時には、現在補償されている内容も打ち切りが決まります。
現在、多くの被災者の方がぐっと堪えて生活しているのには、補償をされているからといった部分が多いと思います。
補償も打ち切られ、生活する糧もなくなった地域に戻る事に、後数年しかありません。
その時が被災者の方々にとって、生活の苦しみ的にも、精神的苦しみ的にもピークを迎えます。
私が広野町に拘る一つの理由は、広野町が未来の双葉郡の姿を現しているからです。
広野町を救えない場合、当然同じ道を歩む双葉郡の解除される地域は救う事は出来ません。
一人の被災者として望むのは、将来への希望を持てるレールです。
そして活動している一人としてやらなくてはいけないのはレール作りです。
限られた時間があります。
急がないといけないと思っております。