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旧避難地域で暮らすための協働
福島県浜通り地方は原発事故により大きな影響を受けました。避難解除後も、ほとんどの地域の人口は減少し、特に子どもがいる世帯は少なくなりました。

また、医療を支える病院、雇用する企業、生活インフラを支えるスーパーなども撤退しました。

40年かかる廃炉作業が仮に終わったとき、この地域が存続していくためには多様な主体が協働し、創業していくことが求められます。震災前の「原子力産業」に依存した復興だけでは見込めません。

アプリシエイトフクシマワーカーズは、浜通り地域のパートナーと協働し、旧避難地域での暮らしに貢献していきます。

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1.広野町上浅見川箒平地域との協働

 双葉郡広野町上浅見川箒平地区は原発事故とは関係なく、東北が抱える「過疎化」が進んだ地区です。

 箒平地区では最大27世帯が生活していた地区ですが、現在は4世帯の方が暮らしています。

 広野町中心部より歴史が古く300年ほど前に興りが始まりました。

 そして現在も数十年と時が止まったような「里山文化」を残す地区でもあります。


私達は箒平地区の方々と協働し、里山再生事業を里山再生に協力していただける企業と進めています。

借用予定民家2 (1).jpg下箒平地区航空写真.jpg

2.ひろのオリーブ村さんとの協働

ひろのオリーブ村の皆さんは、福島原発事故により破壊された「ふるさと」に希望の芽を作っています。
福島県双葉郡広野町は、原発事故後屋内退避区域となり一時全町民が避難されました。
2012年5月に緊急時避難準備区域が解除され、町役場機能、学校、病院、インフラが回復しましたが、全人口約5500人に対して2014年3月現在約1350人、およそ2割強ほどしか帰還していません。
それは、除染が住んでも将来に希望を持てない地域性が原因となっています。
人口が回復しない故に、暮らしやすさを支える商店等は軒並み閉鎖した状態です。
現在は町にある3件のコンビニが主要な商店になっています。

除染が終わり、今では広野町の主要な農産物であった稲作が始まっています。
安全性が確認され、2013年には天皇陛下へ献上されています。ですが、風評は根強く、稲作だけではなく、あらゆる農作物の栽培で生計を立てるのが困難になっています。

ひろのオリーブ村の皆さんは、次世代に託せる産業を育てています。
それが「オリーブ栽培」です。
元々いわき市ではオリーブの栽培が行われていました。震災後、オリーブが放射能を吸収しにくい性質である事が分かりました。
避難先で知ったオリーブを広野町で栽培から始め、福島県浜通り地方全域に根付かせたいと活動されています。

そしてゆくゆくは、6次化産業(栽培、加工、販売までその地域で行う産業)を目指しています。

放射能に強く、そして実だけでなく、葉や枝でアクセサリーを作ることも出来、無駄のない植物です。
常緑樹であり広範囲に植えた際には、日本でも「小豆島」を除き大体的に栽培している地域がない為、観光地化も視野に入れられます。
一度植えれば、育てる過程で行う剪定で発生した枝木を植える事で更に数を増やます。
初期購入コストはかかりますが、次からは自前で増やすことが出来るのです。
オリーブの寿命は1000年を超えます。ヨーロッパでは平和の象徴ともされ、代々伝わる産業になっています。

様々なメリットを持った植物がオリーブです。

現在ひろのオリーブ村さんは、仕事を終えた世代の方々が中心でボランティアで活動しています。
町内にある二ツ沼総合公園、広野町中学校、広野町小学校に合計170本の植樹を行いました。

活動を始め、2年半が経とうしています。
今後は産業として根付かせる為、オリーブ農園の着手と加工販売の拠点作りに挑んでいきます。

私達AFWは、ひろのオリーブ村さんの活動を一緒に進めています。
ひろのオリーブ村さんの「広報活動」「オリーブ加工品の開発と販路開拓」といった外部支援を行います。

廃炉産業にだけ依存した地域性にするのではなく、次世代に責任をもって託せる地元町民の暮らしに合わせた産業の創造を作りあげてまいります。

3.学生団体AAO-Act for Achievement of Orbitさんとの協働

次世代と向き合い未来ある将来の創造に取り組んでいます。

学生団体AAO(Act-for Achievement of Orbit)「原発事故後の生活環境改善のための学生ネットワーク」さんは,団体設立の前に代表の森雄一郎さんとコアメンバーの方々が福島県浜通り地方を視察され、現地調査のすえに設立されました。

双葉郡広野町だけが活動の対象場所ではありません。広域的に活動をする事を掲げていらっしゃいます。
下記、AAO設立経緯より抜粋です。
「福島第一原子力発電所の事故責任の一部は電力の消費者である都市住民にもある。私たちは今回の事故で影響を受けた人々の生活環境の改善のため何らかの活動を起こすべきであると考える。ただしその行動は一貫して科学的、かつ政治的中立で、根本的問題の解決につながるものでなければならないが、残念ながら従来の活動の多くはそれを満たしていない。また、特に学生や若者に対する、将来を俯瞰した支援活動は事故から三年の時が経とうとしている今でも不十分である。上記の目的を達成すべく、活動を行うべく本団体を設立した。」
・「広野町中学生交流学習事業」が広野町教育委員会と協同で開催されました。

2014年3月28日~30日、広野町公民館において「広野町中学生交流学習事業」が協同で開催されました。
今回の学習事業の目的は、今年度受験を控える中学三年生の苦手科目の補習です。
単純な学力向上だけを目的とせず、効率の良い学習の方法や勉強する事の意味や動機づけを狙った事業を行いました。
それぞれが得意とする科目についてマンツーマン指導を行い、教科書や参考書に書かれていない内容を補てんしながらの事業になりました。
また、中学生が広域的な視野を持って頂けるように、AAOメンバーが普段取り組んでいる社会活動を紹介する講義を設けました。
今後も夏休みや冬休みといった長期休みを利用して、学習支援を継続して行っていきます。

s-P3270324.jpgワンツーマンで指導します。P3290341.JPG公民館館長さんよりカレーの差し入れ、 食事も一緒に楽しくs-P3290387.jpgここからがスタートです。学生ネットワークで広がりを




廃炉現場の一次情報の発信
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(活動詳細は画像をクリック!)
メディアによる二次情報だけでなく、
現地視察や、旧避難地域での実体験を
講演会や、現地ガイドで伝えます。

廃炉と向き合うための学習支援
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暮らしの視点で廃炉と向き合うための
基礎知識を福島県で生活される方向け
企画・運営します。

旧避難地域で暮らすための協働
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旧避難地域の帰還、定住人口増加の
ために必要なコトをパートナーと
一緒に取り組みます。